2023.12.26

年賀はがき「北海道版」「長野県版」ができるまで

年賀はがき「北海道版」「長野県版」ができるまで

「2024年用年賀はがき 絵入り[寄付金付]」の北海道版と長野版に弊社の山口デザイナーのイラストが採用されました。
多くの方に愛されるイラストを得意とする山口デザイナー。年賀はがきのイラストは過去にも複数採用されています。
今回の北海道版と長野県版について、こだわりやポイントを聞いてみました。

北海道版「エゾモモンガ」のイラストのこだわりは?

動物の絵を描く時は、「魅力を感じる仕草」や「どんなポーズが可能か」など、可愛いと感じるポイントがどこにあるかを探します。
今回の場合は、エゾモモンガがときおりする「前脚を体の前で揃えるポーズ」がハートを作っているように見えたので、絵の中にこっそりハートを盛り込もうとテーマを固めていきました。

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エゾモモンガがハートを作っているように見えるポーズ

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宛名面はエゾモモンガが飛膜を広げたポーズ。こちらにもさりげなくハートが

年賀はがきの色合いは、赤・ピンク・黄色等が多く、配色が限られてしまいがちだったので、新たな色合いを模索すべく、初案はライトグリーンで提出しましたが、最終的にオレンジ色で落ち着きました。
瞳の描き込みに特にこだわったので、ぜひお手元でも見ていただきたいです。

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ライトグリーンで提出した初案

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特にこだわったモモンガの瞳の描き込み

長野県版「迎春 信州のおもてなし ぶり雑煮と市田柿」のこだわりは?

「年賀はがき 絵入り」は、右下1/4程度に絵柄をおさめるルールがあります。
年賀はがきのイラストを描かせていただく際はグレースケールでラフを作成し、絵柄が小さくなっても描いたものが視認できるかを確認しています。
図案がわかりやすく、いかに理解しやすいかで、魅力の感じ易さが変わってくるためです。

描き込みをしすぎない柔らかなタッチで、華やかな色合いになるようこだわって着彩しました。

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グレースケールで作成したラフ

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華やかに着彩したイラスト

イラスト作成で心がけていることや得意なタッチを教えてください。

イラストだからこそ表現できる「情緒感」や「雰囲気」を+αするように心がけています。
水彩タッチで描くことが多いですが、絵画のような厚塗り、逆にアニメ塗りなどもできます。
絵柄のタッチはぜひご相談いただければと思います。

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2023年用年賀はがき 絵入り[寄付金付]北海道版 「シマエナガとナナカマド」

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2021年用年賀はがき 絵入り[寄付金付]北海道版 「美幌峠から初日の出を望むキタキツネ」

Profile
山口 絹代
平成26年、株式会社ポパル入社。デザイナーとして商品や印刷物、WEBサイト等のデザインを手掛ける。水彩画をはじめとしたイラストも多数作成しており、淡いタッチやゆるいキャラクターのイラストが得意。動物、花、風景画などをモチーフに、現在は様々な画風に挑戦中。

 

「絵入りはがき」採用歴

2016年(平成28年) 夏のおたより郵便葉書(かもめ〜る) 「絵入り『山とひまわり』」
2020年(令和2年) 夏のおたより郵便葉書(かもめ〜る) 「絵入り『遠花火』」
2021年用年賀はがき 絵入り[寄付金付]北海道版 「美幌峠から初日の出を望むキタキツネ」
2023年用年賀はがき 絵入り[寄付金付]北海道版 「シマエナガとナナカマド」

CLIENT
パラシュート株式会社(北海道版)・日本郵便株式会社(長野県版)